Marshall ARTIST 4203 パワーチューブアンプ

Uシリアルの86年製です。36年前を経たビンテージアンプですが、ガリもなく快調です。アキュトロニクス製のスプリングリバーブも良く効きます。 このアンプは、トランジスタと真空管を使った80年代唯一のハイブリッド2チャネルアンプで、簡単に歪サウンドとクリーンサウンドが作れることで定評があります。 最近は、プリアンプに真空管、パワーアンプにトランジスタを用いたハイブリッドアンプが多いですが、このARTIST30 4203は、音色を作るプリアンプにトランジスタ、パワーアンプに真空管を用いた、コストの高い構造を採用しています。 パワー管が真空管なので、クリーンも真空管ならではのバリっとしたサウンドが出ます。また、プリアンプには、マーシャルの名機、ガバナーと同じ回路が使われているそうです。 オーバードライブ〜ディストーションを内蔵した真空管アンプのような構造です。更にスプリングリバーブとフットスイッチも付いていますので、エフェクターがなくても多彩なプレイが楽しめます。フットスイッチにはスイッチが二つあって、ひとつはノーマルチャンネルとブーストチャンネルの切り替え、もう一つはスプリングリバーブのオンオフです。 出力は30W、スピーカーは12インチですので、迫力あるローが出ます。自宅の練習はもちろん、小さなハコでしたらライブでも使えると思います。エフェクター要らずなのがこのアンプの便利なところです。 把握している範囲ですが、オリジナルからの変更点は以下の通りです。 スピーカーを英国製のターボサウンドに変更。 サランネットをブルースブレイカー用に変更。 目立ちませんが、底にローラーの足を取り付けたネジ跡あり。